美容整形でも人気の高い「ボトックス注射」。
ダウンタイムも短く、メスも使わないため、手術に抵抗のある人にも受け入れられている美容整形です。
しかし、ボトックス注射はやれることが非常に幅広いのが特徴です。
- 実際にボトックス注射を使えば何ができるのか?
- そもそもボトックス注射とは何か?
- ボトックス注射の注意点は?
などなど、今回はボトックス注射についての知識を深めていきましょう!
ボトックス注射の効果とは??
ボツリヌストキシンの分子構造 出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Botox-structure.png
ボトックス注射とはボツリヌストキシンという成分を含んだ注射です。
このボツリヌストキシンはボツリヌ菌から生成される天然のタンパク質なんですが、ボツリヌ菌は食中毒を引き起こす菌です。
筋肉を麻痺させ、重度な患者になると呼吸筋まで麻痺して死亡してしまうことも…。
そう、ある意味ではボトックス注射は毒なんです!
しかし、この毒をうまく医療として利用させたのがボトックス注射なわけです。
筋肉を緊張させている神経の働きを抑える効果を使って様々な美容整形の役に立っているのです。
ボトックス注射は危険?
「ボツリヌ菌は毒です!」と言ってしまったので危険性について心配になった方もいるでしょう。
ただし、ボトックス注射に関しては危険性はありません。
あくまでもボツリヌ菌が作り出した成分を注射するので、ボツリヌ菌自体を注射するわけではありませんので安全です。
もともと立派な病気の治療として開発されたボトックス注射(ボツリヌ療法)は1980年代から利用されている信頼性のある治療法なのでその点はご安心ください
ボトックス注射でできる美容整形とは?
美容整形におけるボトックス注射の主な役割は
- シワの軽減
- エラの軽減
- アゴをシャープに
- ふくらはぎを細く
- 多汗症・ワキガ治療
と多岐に渡ります。それぞれ解説していきますね。
シワの軽減
ボトックス注射で最も人気のあるのはシワの軽減です。
ボトックス注射には筋肉の緊張を和らげることができます。
これを利用し、筋肉によってついてしまった表情ジワを軽減することが可能です。
- 目尻のシワ
- 眉間のシワ
この2点は特に人気のある施述。
今後出来てしまうであろう、表情ジワの予防にもなるのでシワが気になりだした比較的若い層にも支持されている施述でもあるんです。
さらに注射部分には肌のハリも生まれるので、外見年齢が10歳若返るとも言われています。アンチエイジング治療に役に立つのですね。
- コラム:ボトックス注射とヒアルロン酸注射
- シワ軽減でボトックス注射と双璧をなす「ヒアルロン酸注射」。一体どちらが良いのでしょうか。
結論はシワによって使い分けるのがベストです。
ボトックス注射が効果が発揮するのは筋肉によって生まれるシワです。
つまり、表情を作った時に生まれるシワに高い効果があります。
- 笑った時にできる目尻のシワ
- しかめっ面をした時にできる眉間のシワ
このように表情を作った時にできる「表情ジワ」にはボトックス注射を用いるのが良いでしょう。
一方でヒアルロン酸注射は無表情時にも出来てしまうシワに対して効果があります。
- ほうれい線
- まぶたのくぼみ
- 目の下のくぼみ
などにはヒアルロン酸注射が適していますね。
それぞれに得意分野があるので、うまく使い分けることが大切ですね。
ご自身の悩んでいるシワはどっちだろう?と感じている方はカウンセリングで医師に質問してみると良いでしょう。
エラを軽減させる
ボトックス注射には顔に張ってしまった「エラ」を軽減させる効果があります。通称「エラボト」なんて言われていますね。
エラが張ってしまうのには
- 咬筋(噛むための筋肉)の必要以上な発達
- 骨格そのものが発達
この2つの原因がありますが、ボトックス注射で効果を発揮するのは前者です。
奥歯をグッと噛み締めた時にエラまわりの筋肉がボコッとした人は咬筋が必要以上に発達している可能性大。
ボトックス注射を咬筋に直接打つことによって小顔を手に入れることができるでしょう。
アゴをシャープに
エラボトックスと同じ原理で、アゴにも必要以上の筋肉が付いているケースがあります。
アゴに必要以上な筋肉がついてしまった人はあごが縮こまった印象になり、丸顔になりやすいのです。
ボトックス注射を施すことで、顎のラインをシャープにすることができます。
同様に、アゴ周りに力を入れた時に出てくる「梅干しジワ」にも効果がありますよ。
ふくらはぎをシャープに
いくらダイエットをしても足が細くならない、という悩みを持っている人は多いです。
これはふくらはぎの筋肉が原因かもしれません。
特に筋肉質な方、学生時代にスポーツをやっていた方は要注意です。
ボトックスには筋肉の緊張を和らげる効果があるので、ふくらはぎをシャープにすることも可能です。
どうしても落とすことのできない「ふくらはぎまわりの筋肉」に悩んでいる方は試す価値ありです。。
多汗症 ワキガ
万能なボトックス注射、実は多汗症やワキガ治療にも用いられていることをご存知でしょうか。
脇の下の皮脂腺の筋肉に注射することで汗を出にくくする効果があります。
ワキガも脇汗が原因で臭いがキツくなるので効果が望めます。
脱毛と組み合わせることでさらに高い効果が期待できるでしょう。
以上がボトックス注射を美容整形で用いた場合の主な用途です。もう少し掘り下げてボトックス注射についてお話ししましょう。
ボトックス注射の副作用
ボトックス注射は今まで重篤な副作用を発生させなかった医療として高い評価を得ています。
ただ、細かい副作用が起きることがあります。
- 注射部の腫れ
- 眉毛下垂
- 眼瞼下垂
これらがボトックス注射でよく挙げられる副作用です。
特に気になるのは眉毛下垂と眼瞼下垂ですよね。
これらは眉間のシワにボトックス注射を施した時に懸念される副作用です。
眉毛下垂は眉毛が、眼瞼下垂はまぶたが上げにくくなる病気です。筋肉の働きを抑えるボトックス注射の効果がが効きすぎてこのような症状が生まれてしまいます。
ただ、的確なカウンセリング、良い腕の医師の治療によってこれらは防ぐことができます。
加えて、これらの症状は1ヶ月ほどすれば元に戻ることがほとんどですので、正直あまり気にしなくて良いかと。
ボトックス注射の痛み
ボトックス注射は注射なので痛みは少ない美容整形と言って良いでしょう。
ヒアルロン酸注射と比べても、針が刺さっている時間がわずかなのであっという間に終わります。
麻酔等も必要のないケースが多く、非常にお手軽に施述することができます。
痛みが心配な方は麻酔クリーム等を処置してもらえることもありますので、カウンセリング時に相談してみると良いでしょう。
まとめ:ボトックス注射
以上、美容整形に使われるボトックス注射についての解説でした。
ポイントとしてはボトックス注射は余計な筋肉の緊張をほぐす役割がある。この点を覚えていただければ良いと思います。
お手軽にアンチエイジングや小顔を手に入れることができるボトックス注射。価格もその他の美容整形と比べても安価なので、一度使ってみるのも良いと思います。